デジタルサイネージの基礎知識
Basic information about digital signage
LEDビジョンとは
LEDは発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)の略称です。
特徴は、明るさ・コンテンツの自由さが挙げられ、特に明るさに関しては、日中でも視認性が高く屋外広告に適しております。 通常のモニターやテレビと比較しても約20倍の明るさがあります。 夜間にまぶしい場合は輝度(明るさ)の調整も可能となります。
デジタルサイネージ(Digital Signage)は、デジタルな情報や広告を表示するための電子的なディスプレイシステムです。一般的には、液晶ディスプレイ(LCD)、LEDディスプレイ、プラズマディスプレイなどが使用されます。デジタルサイネージは、様々な場所で利用され、情報を効果的に伝えるためにデジタル技術を利用します。
デジタルサイネージは、商業施設、公共施設、交通機関、教育機関などさまざまな場所で利用され、情報の伝達や広告など様々な目的に利用されています。
業種別デジタルサイネージの活⽤⽅法
小売業
- 商品プロモーションやセール情報のデジタル広告を表示し、顧客の注意を引く。
- 新商品や特集商品の紹介を効果的に行い、売上向上に貢献。
- 在庫状況や価格変更などのリアルタイム情報を表示して、顧客に正確な情報提供。
飲食業
- メニューのデジタル表示や写真付きで料理を紹介し、注文を促進。
- デイリースペシャルや時間帯ごとのセールス促進を表示して、客単価を向上させる。
- キッチンの待ち時間やオーダーの進捗状況を表示し、効率を向上。
交通機関
- 列車やバスの時刻表、運行状況、遅延情報をリアルタイムに表示。
- 駅や空港での案内や観光情報の提供。
- 安全情報や緊急情報の迅速な伝達。
デジタルサイネージの特徴や利点
⒈ 柔軟性と動的なコンテンツ更新
デジタルサイネージは、遠隔からコンテンツを簡単に更新できます。これにより、リアルタイムな情報の表示やキャンペーンの変更が容易に行えます。
⒉ 目を引くデザインとインタラクティブ性
鮮明で高品質な映像を使用することで、人々の注意を引くことができます。また、タッチスクリーンなどのインタラクティブな要素を組み合わせることで、ユーザーとのエンゲージメントを高めることも可能です。
⒊ 広告効果の向上
動画や動的なコンテンツを用いることで、静的な広告よりも印象的なメッセージを伝えることができます。。
⒋ リアルタイムな情報提供
ニュース、天気、交通情報などのリアルタイムな情報を効果的に伝えることができます。
⒌ 集客や販促活動への活用
店舗や施設でのデジタルサイネージは、製品やサービスのプロモーション、特売情報の表示など、販促活動に有効です。
LEDビジョンの活用メリット
1. 設置場所を選ばない
LEDビジョンは屋内・屋外両方に設置が可能です。一番の特徴は明るさにあり、屋外日中でも鮮明に見えます。防水・防塵に対応したLEDディスプレイは、屋外環境に設置して利用することも可能です。

2. 画面が明るい
LEDビジョンが場所問わず明るいのは、表面のLED素子自体が発光することにあります。画面の明るさは通常輝度で表され、通常のモニターやテレビより20倍以上明るいことが分かります。

3. 画面全体の大きさ・比率が自由に変更可能
LEDビジョンはパネル(モジュール)の組み合わせによって構成されています。そのため、液晶ディスプレイのように画面サイズが固定ではなく、使用するLEDユニットの規格に基づいた比率のレイアウトも自由に変更できます。
4. ベゼルが無い
液晶ディスプレイを画面サイズを大きくする場合、ベゼル部分が画面上で線となって残ってしまいます。LEDビジョンはベゼルが無いため、複数使用して大きな画面を製作してもきれいに映像が見えます。
LCDパネルとLEDパネルの違いは?
LCD(liquid crystal display)パネルとは液晶パネルのことを言います。モニターやテレビ、デジタルサイネージにも幅広く使用され、光源(光を出すもと)としてバックライトが必要となります。デジタル液晶自体は発光しないので、このバックライトを利用してフィルターを通して発光し、色を表現します。
一方、LED(Light Emitting Diode)とは発光ダイオードのことで、LED(モジュール)パネルはLED素子自体が発光し、色を表現します。LCDパネル(液晶パネル)に比べると、極めて単純な構造です。
LCDとLEDのそれぞれの特徴

デジタルサイネージの導入で得られる効果
デジタルサイネージは、高輝度の液晶パネルやLEDパネルを使用しているため、看板やポスターに比べ視認性が大幅にアップします。 また、静止画だけでなく、スライドショーアニメーション、動画、音声や音楽など様々なコンテンツを配信することができるため、より効果的でインパクトの高い情報配信が可能です。
LEDビジョンを空間演出に活用するメリット
LEDビジョンは空間演出の中の「視覚」への役割を担当します。LEDビジョンは壁面だけでなく床面や天井などにも設置できる柔軟さと、LEDによる高精細な映像が魅力です。
LEDビジョンの最低適正視認距離
LEDビジョンをクリアに見るために、最低限必要な距離です。LEDビジョンは見る人との位置関係が重要であり、ピッチは「最低適正視認距離」を参考に選定します。
最低適正視認距離の計算方法
LEDビジョンは一般的に「ピッチの数字×1.16m」以上離れて見ると、映像の粗さが気にならないと言われています。例えば4ミリピッチなら「4×1.16=4.64m」、10ミリピッチなら「10×1.16=11.6m」が適正視認距離となります。
ビル2階あたりからは見る人との距離が5m前後になります。なのでピッチは5mm前後を選定するのがベターです。ビルの屋上など、広範囲に映像を流す場合10mm以上のピッチでも良いです。
適正視認距離
視認距離とは、LEDビジョンの映像を見てほしい相手からLEDビジョンまでの距離です。つまり適正視認距離とは、LEDビジョンの映像をきれいに見せるためにはターゲットがどの程度の距離にいたらよいかを指します。
LEDビジョンの適正視認距離は一般的に下記式で導かれます。
最低適正視認距離=LEDビジョンのピクセルピッチ×1.16

解像度とは?
解像度とはスマホやパソコンなどのディスプレイに表示される画像や動画における画素(ピクセル)の密度のことです。スマホやテレビ、カメラを選ぶときに「解像度」という言葉をよく目にする機会はありますが、実は意味をよく知らないという人が多いとおもいます。解像度とは一定範囲における画素の密度ですので、画素数が大きいほどよりきれいで精細な画像ということになります。
各画質の解像度は次のとおりです。

サイネージ導入後に
費用対効果を高めた事例
デジタルサイネージ広告の市場が伸びている
デジタルサイネージは、広告市場が伸びている分野です。
株式会社CARTA HOLDINGSのプレスリリースによると、2020年に519億円だったデジタルサイネージ広告市場は、2025年に1083億円まで拡大すると予想されています。
カテゴリ別に見ると、急激な市場拡大が見込まれているのが「商業施設・店舗」です。
同カテゴリは2020年の77億円と比較して、2024年には5倍以上の387億円にまで市場拡大することが予想されています。
カテゴリ別に見ると、急激な市場拡大が見込まれているのが「商業施設・店舗」です。
同カテゴリは2020年の77億円と比較して、2024年には5倍以上の387億円にまで市場拡大することが予想されています。

サイネージ導入後に費用対効果を高めた事例
【事例1】スーパーとコラボして売上を6倍にした調味料メーカー
- 1つ目は、全国に200店舗以上を展開するスーパーマーケットチェーンとのコラボ商品を販売した、とある調味料メーカーの事例です。
- 同メーカーは、該当商品を活用したレシピ動画をスーパー店頭のサイネージ上に配信し、同時にレシピ動画で出てくる関連商品を店頭にまとめて陳列しました。
- 結果的にスーパーの関連商品は大幅に売上を伸ばし、調味料メーカーの該当商品はキャンペーン中の売上が前年同時期の6倍を記録しています。
- 業界を超えて連携した2社の該当商品が、どちらも売上を伸ばすことに成功した事例です。
【事例2】飲食店の混雑状況をリアルタイムで表示した複合施設
とある複合施設では、飲食店の混雑状況を案内するためにサイネージの導入を決断しました。
同施設では、利用者は、混雑時に店舗前まで行かないと入店できるか分からない飲食テナント側は、混む時間帯の混雑状況を利用客に知らせたいという双方の課題を克服したいと考えていました。しかし、センサー導入にかかるコストや運用の手間をネックに感じていたようです。しかし、混雑度を可視化する簡易的なセンサーと独自のデジタルサイネージ配信システムを活用することで、混雑状況案内サイネージを低価格で導入することに成功します。
今回のサイネージ導入は、利用客の待ち時間削減と混雑回避による感染対策の推進を支援しています。
【事例3】導入の可否で売上に3〜4倍の違いが出たチェーンストア
とあるチェーンストアでは、デジタルサイネージを導入した店舗と導入していない店舗での売上に、3〜4倍の違いが出たことが分かりました。
流通業界では、デジタルサイネージ上におすすめ商品を紹介した際、該当商品の買い上げ率が2〜3割上がることもあると言います。
また、サイネージはクーポンがもらえるゲーム機能を搭載したり、売れ残り商品を割引後の価格で大々的に知らせたりすることも可能です。
デジタルサイネージは販促ツールとしても活用できるため、「店舗の売上を伸ばしたい」「売り出し商品の認知度を高めたい」と考える小売業者にもおすすめです。
Q & A
簡単にはできません。当社スタッフが設置場所へ赴き、設置対応をさせていただいております。
ネットワーク配信型のデジタルサイネージであれば、同じコンテンツを複数のディスプレイで配信することが可能です。
可能です。デジタルソリューションでは屋外専用のディスプレイをご用意しております。専用ではないものを屋外に使用すると、故障や損傷の原因となりますのでご注意ください。
屋内外ともに現地調査が必要です。弊社スタッフが設置希望場所にお伺いし、設置が可能かどうか、リスクや懸念点はないかを詳しく調査させていただいています。
駆付け対応・訪問調査であれは1~3営業日以内を目標としておりま す。
機器の取外し作業など複数人数を要する場合は1~5営業日以内を目 標としております。
施設の作業届や、道路使用許可や、その他の要素が想定される場合に
は、ご提案時にそれらもご相談しながらプランを構築しています。
原則、交通費等を含めた料金でご提案しております。
レンタルもございます。画面の大きさなどご要望に応じ、お客様へ最適なご提案をいたします。まずはお気軽にお問い合わせください。
可能です。複数のご契約事例がございますので、お気軽にご相談くだ さい。
基本プランでは弊社営業日9~18時としておりますが、多くの案件 ではカスタマイズプランとして18時以降や深夜でご提案・ご契約し ております。土日祝も含めたプランのご契約もありますが、稀です。
はい、増えております。
毎日の通信確認を行い、非通信の場合はご報告する、などのサービス もございます。
弊社スタッフにて配信代行にて業務請負をさせていただくことは可能です。
もちろん可能です。ノウハウや実績を活かしたコンテンツをご提供します。内容に応じて別途御見積いたしますのでお気軽にお問い合わせください。
故障品回収作業は、多くのケースで当日~1週間程度で対応しております。場合によっては現地修理が可能な場合もありますが、それほど多くはありません。
そのため広告媒体など、いち早く復旧させなければならない案件であれば、予備機の保管をご提案しております。
設置環境に応じて、夜間作業もご提案・対応しております。
お客様自身で変更が可能です。
お客様で放映したいコンテンツ(静止画、動画、Web)を表示させることが出来ます。
例えば飲食店のお客様だと、ランチタイムにはランチの情報、ディナータイムにはディナーの情報、期間限定の情報もスケジュールで自動再生が可能です。
表示コンテンツを自由に時間設定することが出来ます。
東京からの派遣となります。
ご購入日より、製品が届いた日から2年間保証します。詳しくは弊社にお気軽にお問い合わせください。
ADSL等の光回線以外でも可能です。より容量の大きい動画データをご使用される場合は、できるだけ高速な回線を推奨いたします。
専用放映端末は有線・無線LAN接続が可能です。
モバイルデータ通信を使用する場合は、どちらかに設定いただくことで使用することができます。
お客様の目の届くところならある程度安心感を得られるかもしれません。目の届かない場所への設置は、何かしらの対策が必要だと思います。他社の事例やこれまでの実績を踏まえて最適なご提案をいたします。